【思考力・問題解決力】考える力とは

「あなたは何も考えていない」「もっと自分の頭で考えろ」などと言われたことはありませんか。

このように言われた時、「考えていないわけではない」「ちゃんと考えたのに」と思うことの方が多いと思います。

が、その半面、「自分の思考力は人より劣っているではないか」という猜疑心がよぎることはありませんか。

そもそも「考える」とはなんなのでしょうか。

「考える」を定義するのは、難しいものです。人は、考える生き物ですから、常に考えていると言えば考えているわけです。

しかし、人によって考えるレイヤーが違うので、先に書いたような注意を上司などから言われるのです。必ずしも上司の方が、考える力が優れているとは限りません。人は自分の考えとポイントが違っていれば、相手がちゃんと考えていないと思い込んでしまうものです。

特にビジネスの場では、考えるということのターゲットを共有しないと成果には繋がりません。

ビジネスの場では、問題の解決、改善あるいは革新などが常に求められます。つまり、問題解決につながらなければ、考えたことにはなりません。

ビジネスにおける、考える力・思考力は技術です。自分の経験や知識だけでは、ビジネスの答えは簡単に見つかりません。思考技術を知り、スキルとして身につけておく必要があります。

そして、技術をスキルとして身につけるにはトレーニングが必要です。繰り返しトレーニングして、スキルにしなければなりません。知っていると出来るとは違いますね。

また、考えるための材料が知識・情報です。これらは、経験を通して得るだけでなく、積極的に勉強する必要があります。研修や読書・自己啓発による座学です。

知識を体系的に身につけ、それを思考技術を使い、考えることを続けると、知恵・智慧という自分の血肉になるのだと思います。

また、最近は創造性が求められることも多いのですが、若くて柔軟な頭の持ち主が必ずしも創造性があるとは限りません。柔軟に考えることは大事ですが、人間が築いてきた創造的な活動は、ゼロから発想したものより、積み上げた文化を土台に発展したものがほとんどのはずです。

思考技術・問題解決力が、ビジネススキルの根本なのです。